津山市
津山市は、2005年2月28日に加茂町、阿波村、勝北町、久米町と合併し、新生・津山市としてスタートしました。市域は、中国山地の中の津山盆地に広がり、津山城を中心に栄えた城下町や鳥取県境にかけての豊かな自然を含む人口約10万人の都市です。
観光スポット
津山城(鶴山公園)
津山藩初代藩主・森忠政が12年の歳月をかけて1616年(元和2)に完成させた平山城。明治6年の廃城令で建物はすべて取り壊されてしまったが、2005年に築城400周年を記念して「備中櫓」を復元させました。
城跡の鶴山公園は「さくら名所100選」に選定されており、立派な石垣を背景に約1000本の桜が咲き誇る景観は圧巻です。ライトアップされた夜桜を眼下に見る風景も幻想的です。新緑、紅葉、雪景色と季節ごとに艶やかな姿をみせてくれます。
津山まなびの鉄道館
津山まなびの鉄道館は、国内に現存する扇形機関車庫の中で2番目の規模をほこる「旧津山扇形機関車庫」や、そこに収蔵された13車両を中心とする様々な展示と憩いの施設で構成されています。価値のある鉄道遺産を楽しく学べる複合鉄道学習施設です。
※旧津山扇形機関車庫とは…
1936年に建てられた蒸気機関車黄金時代を象徴する扇形機関車庫の一つ。機関車収容線数の17線は、梅小路機関車庫に次ぐ現存2番目の規模となっています。
津山洋学資料館
幕末から明治初期にかけて優れた洋学者を輩出した津山藩。西洋の内科医学を初めて紹介した、宇田川玄随(うだがわげんずい)や、幕末の対米露交渉で活躍した箕作阮甫(みつくりげんぽ)など、津山出身・ゆかりの洋学者の資料を展示しています。
近くには城東むかし町家があり江戸初期に建てられた母屋などが保存された街並みを楽しむことができます。
鏡野町
自然から育まれる美しい森の恩恵を受ける鏡野町は、鏡野・奥津・上齋原・富の4つのエリアからなる町です。中国地方の岡山県北部、鳥取県境に位置します。山に囲まれた町内を岡山三大河川の吉井川が流れていて、キャンプやスキーを始めとした豊かな自然の中で体験体感できるアクティビティが数多くあります。
観光スポット
奥津温泉
秘湯の雰囲気が漂う川沿いの温泉街。静かな山間の町には、風情のある老舗旅館や素朴な民宿などが並んでいます。奥津橋のたもとで行われる足踏み洗濯は奥津温泉のシンボル的光景で、3月~12月上旬の日曜日(不定期)の朝9:00から観光用に実演が行われています。泉質はアルカリ性の単純温泉。漂白成分を含み、肌がスベスベになるという評判から「美人の湯」として人気で、古くから多くの文人・墨客が訪れ、その作品の舞台にもなっています。
岩井滝(裏見の滝)
岩井滝は高さ約10m、幅6m。“裏見の滝”の愛称の通り、最大の特徴は滝の裏側へまわり込めるようになっていることです。巨大な岩盤の下を通って滝の裏側を歩いてみると、ちょっと冒険気分に浸れます。また、この地方は豪雪地帯としても知られ、冬には滝が凍り、圧巻の“氷瀑”が現れることでも有名です。滝の手前には「日本名水百選」に選定された「名水岩井」が湧き出ているので、味わってみてください。
奥津渓
岡山県有数の紅葉スポットで有名な全長約3kmの奥津渓。10万人の人出で賑わう紅葉の絶景スポットです。川床の岩盤にできた臼淵の甌穴(おうけつ)群は全国的にも貴重なもので、中には50万年前に形成されたものもあるといいます。秋にはイロハモミジやカエデ、イチョウといった多くの木々が彩ります。特に大釣橋付近が絶景ポイントです。例年、10月中旬頃から色付き始め、10月下旬から11月中旬頃が紅葉の見頃の時期です。
勝央町
勝央町は岡山県の北東部に位置しています。中国山脈の主峰 那岐山の南にあり、北部は緩やかに傾斜する丘陵が起伏し、中南部は町を南北に貫流する滝川に沿って開けた自然豊かな町です。町の中心地「勝間田」は、かつて出雲往来でにぎわった美作7宿のひとつとして知られています。
観光スポット
おかやまファーマーズ・マーケットノースビレッジ
「おかやまファーマーズ・マーケット ノースヴィレッジ」は、ログハウス調の宿泊ロッジやファーマーズハウス・展望塔をはじめとして、北ヨーロッパ各地の建築様式になぞらえ、木をふんだんに使った建物があります。また、うさぎ、山羊などと触れ合える小動物園、木製遊具をそろえたアスレチックなど、家族連れで終日楽しめる施設が沢山あります。 そしてファーマーズハウス、パン工房、イチゴハウスでは、農業体験や加工体験、クラフト体験がメニューから選んで行えます。レストランやバーベキュー広場では、新鮮な地域の食材を用いた食べ物をおいしく味わうこともできます。
出雲街道 勝間田宿
出雲街道は播磨国姫路を始点として出雲国松江に至る街道で、出雲往来とも呼ばれています。勝間田とは出雲街道「美作七宿」の一つと言われ、津山藩主の本陣、勝山・松江藩主の本陣と二つの本陣が指定された大宿場町として発展しました。現在は石畳調に改装されており、旧街道を散策すると白壁や格子戸の古い街並みがあり、宿場町の風情が感じられます。
勝央美術文学館
明治から昭和にかけて日本の芸術文化の一翼を担った勝央町出身の画家・文学者らの仕事を顕彰するための施設として建てられました。旧勝央町郷土美術館のコレクションがベースとなっており、町民ギャラリーも併設されています。地域で創作活動を行う芸術家団体や生涯学習活動の発表の場としても利用され、地域に根ざした事業活動が行われています。
奈義町
岡山県の北東部、中国山地の秀峰「那岐山」の南麓に位置する奈義町は、那岐山麓の四季折々の自然に恵まれた町です。主な産業は、農業、畜産、林業です。なぎビーフ、おかやま黒豚のブランド化に取り組んでいます。観光面では、奈義の自然美を一望し、楽しみながら農山村体験ができる那岐山麓山の駅があります。美しい景観と緑に囲まれて過ごすひとときは、心が癒される最高の空間です。
観光スポット
菩提寺
古びた本堂や素朴な石積みが、うっそうとした杉木立に囲まれ、千数百年の霊地としての風格が漂っています。浄土宗知恩院派の寺院で、浄土宗の開祖・法然上人が幼少時代に修業した寺としても知られています。かつては七堂伽藍三十六坊を誇る山岳仏教の拠点として栄えたと言われていますが、室町時代に兵火にあい、本堂のみ現存しています。境内にそびえる大イチョウは、樹高約45m、目通り周囲約12m、推定樹齢900年を超える県下一の大樹で、国の天然記念物に指定され、また全国銘木百選にも選ばれています。
奈義町現代美術館
3組のアーティストに巨大作品を制作依頼し、その作品と全体の空間を建築化したもので、作品と建物が半永久的に一体化した公共建築として世界で初めての美術館です。「太陽」、「月」、「大地」と名付けられた3つの展示室から構成されています。円筒形の展示室「太陽」には、日本を代表する現代美術家・荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏の作品が展示されており、傾斜した不思議な空間で鑑賞することができます。
なぎビカリアミュージアム
奈義町から数多く出土する、約1600万年前の巻き貝「ビカリア」を中心とした動植物の化石を保存展示した、自然科学とふれあえる施設です。そして実際に岩石の中から化石を探す発掘体験ができます。主にビカリアをはじめ、カケハタアカガイやトクナリヘタナリ、サクラガイ等が産出されます。
久米南町
久米南町は、岡山県のほぼ中央に位置し、東は美咲町と赤磐市、南西は岡山市、北は美咲町に接しています。町の中央部を南北に走るJR津山線の神目、弓削、誕生寺の3駅があり、並行して国道53号が縦貫。また、旭川の支流の誕生寺川が南流し、その川に沿って細長い平地が伸びています。主な産業は、米作を中心とする農業で、日本の棚田百選に選ばれた北庄(きたしょう)、上籾(かみもみ)地区には、四季を通じてアマチュア写真家が県内外から撮影に訪れます。特に収穫期の9月には、眼下に広がる黄金色に輝く稲穂は見事です。
観光スポット
誕生寺
浄土宗の開祖、法然上人の生家跡に建つ誕生寺。1193年(建久4年)建立で山門・筋堀・御影堂・阿弥陀堂・宝物館、別院の浄土院などがあります。1716年(正徳6年)建造の山門は浄土宗寺院の中では比較的例の少ない山門薬医門の典型的な様式。装飾的にも優れた特色を持つ非常に価値の高い建築物です。御影堂は1695(元禄8年)に再建された由緒ある二重の五間堂の寺院建築で、正面に唐破風造の向拝を持ち、浄土宗における仏堂型本堂の中でも本格的なものとして建築史的にも貴重な建物です。
棚田
棚田とは一般的に傾斜度20分の1以上で1ヘクタール以上の水田の団地をいい、先人が山間に切り開いた耕地は狭く、あぜが多く、保全するには草刈等の多大な労力が必要です。食糧生産以外にも洪水、土砂流亡防止、水貯留・水質浄化といった多様な役割があります。棚田の風景は人の心にやすらぎを与え、「耕して天に至る」景観は皆の心にあるふるさとの姿です。
宮地やすらぎの里
道の駅くめなんの東側の山にある「宮地やすらぎの里」では、誠ハスを中心に約5種類を60アールの休耕田に栽培しています。開花シーズンは7月~8月。シーズンに合わせて「はすの花まつり」を7月上旬に開催しています。はすの花の見頃時間は早朝です。さわやかな空気の中での散策もオススメです。
美咲町
美咲町は、平成17年3月22日に中央町、旭町、柵原町の3町が合併して誕生しました。岡山県のほぼ中央部に位置する美咲町は、県北部の中心都市である津山市の南部に位置し、東は美作市、西は真庭市、南は久米南町などと隣接しています。総面積は232.17平方kmで、その約6割を山林が占め、東に吉井川、西に旭川の県下3大河川の2河川が流れ、中央部には「日本の棚田百選」にも選ばれた棚田など田園風景がいっぱいの自然豊かなまちです。
観光スポット
柵原ふれあい鉱山公園
旧片上鉄道の吉ケ原(きちがはら)駅舎と操車場のあった場所に作られた柵原ふれあい鉱山公園。園内には1955(昭和30)年頃の鉱山の様子や暮らしぶりを再現した柵原鉱山資料館や、実際に使用していた車両(11両)の展示があり、見学が可能です。鉄道ファンや小学生の自由研究にも人気のスポットです。
まきばの館
畜産に対する親しみや理解を深めてもらうことを目的として建設された、県民ふれあい施設です。広さ5ha(芝生広場等3.8ha)の敷地内に、セージ、カモミールなど多くの花を楽しむことができるハーブ園や、6~7月に見頃を迎えるラベンダー園、10月下旬に満開となるコスモス畑、アスレチック広場や遊歩道が整備された公園施設、ふれあい動物広場などがあり、レストランや乳肉加工施設も併設しています。岡山県農林水産総合センター畜産研究所の搾りたての生乳で作ったソフトクリームやヨーグルトなどの乳製品、肉加工品、スイーツのほか、レストランのバーベキューもおすすめ。また、感謝祭やアイスクリーム作り体験など、年間通して様々な体験イベントを行っています。
食堂かめっち
西日本最大級の養鶏場がある美咲町産の産みたて新鮮卵と、「日本の棚田百選」に選ばれている町の棚田で育てられた米、さらに地元の醤油を使用したこだわりの「たまごかけごはん」が食べられる専門店。美咲町出身の偉人・岸田吟香が「たまごかけごはん」を愛好し、日本中に広めたという説から誕生したご当地グルメは、平日でも行列ができるほどの人気です。
写真提供:岡山県観光連盟